ネーミングにナゼこだわるか?

自分は、これから個業の時代だと考えており、これから個業を始める方には、ネーミング活動を推奨したいと思っております。それが「いきなり商標」で、「いきなり独占権」の活動にあります。ただ、出来上がったネーミングよりも、ネーミングすることに重きを置きたいと考えているのです。それは、ゼロからイチをつくりだすもの、それがネーミングだと思っているからです。

カウンセラー小南奈美子さんが、ネーミングについて次のように定義しています。「ネーミングは、混沌とした一つ一つのことが区別されず明確に存在していない状態から、ネーミングした物事を浮き彫りにしてそれを存在させる作用をします。ネーミングなしに物事は存在し得ないとも言えます。」(Namiさんのネーミング子育て)

おもしろいですね、実は、法律の専門書でも、同じような定義がされています。「商標とは、商品取引社会において、何人かの業務との関係において個性化された商品の同一性を表示するために(自他商品を識別するために)商品に付いて使用される文字、図形記号等感覚的に把握しうる手段である」(網野商標)

小南先生は、ネーミングのことを言っており、商標とは違うのですが、結局我々が物事を認識させるための手段である点では同意だと思うのですがいかがでしょうか。

じつは、これからがさらに面白いのです。小南先生は、更にこう続けます。「いってみれば、ネーミング次第で存在するものが決まり、ネーミング次第でそのことに関わる行動が決まると言えます。」「ネーミングが適切であれば、それにふさわしい行動がおのずと引き出されてきます。」

あー!! これだと思いました。わたしがいいたかったのは?(笑)

それで、小南先生が、本で説明しているのは、「子育て」を「子供と関わる」にネーミングしたこと。本当にそのことなんです。それからドミノ返しのように、話が流れていきます。

かなり、粗暴に要約すると、「子育て」から「子供に関わる」にネーミングを変えるだけで、「在り方」が変わるということなんです。

「子育て」のネーミングからは行動に注目がいってしまいます。つまりどのように行動するかが重要に見えます。そうなるといくらお金をかけたり、塾に通わせても、親はいつまで立っても満足できません。そんな子供は不幸かもしれません。

「子供に関わる」からは、関わる以前に、関わり合う人に 注目してしまいます。親が幸せであれば、子供は自ずと幸せになる。親が不幸であれば、どう育てても子供は幸せにはならないのではないか・・。親は自分が幸せになることをまず大事にすることで、子供を幸せにすることが出来るのです。

在り方が変わることで、親も子供も幸福になるそんな緒を見つけ出していくのです。

一般化しますと、やること(doing)を重視しても、思うように結果(having)はついてこない、その人の在り方(being)に注意を払ったほうが、結果はうまくいくということなのです。

実際、商品やサービスが、うまく回るかどうかは、ネーミングで変わると言ってもいいでしょう。創業期に、適切なネーミングができれば、自ずと周りの在り方、行動も変わり、結果も変わっていくのです。

どうですか、あなたなら、どんなネーミングで在り方をかえますか?

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