「いきなり商標」とは
「いきなり商標」は、創業や副業を始めるにあたって、いきなり商標のことを考えましょう。また、可能であれば、いきなり商標権まで取得しておいたほうが良いという考えからの命名になります。
つまり、事業を始める前に商標調査し、可能であれば商標を取り、名称使用の独占権を取りましょうという提案になります。
特に重要な必要性については、別に述べました。ここではいきなり商標をお薦めする理由について述べていきます。
1番目の理由
リーダーシップ
「すべてのものは二度作られる。」7つの習慣の中の言葉です。
確かに設計図なしに作られる建物はありませんし、危なっかしいですよね。ひょっとしたら設計図なしに作られることがあったとしても、少なくとも頭の中には、一度作られているはずです。
7つの習慣では1つ目の創作を「知的創造」2つ目の創作を「物的創造」と名付けています。知的創造のメリットは、予め必要な要素、足りない要素、危険な要素、などについてある程度想定できることです。
綿密な計画を立てていたほうが、より、質の高い物的創造を成し遂げることができます。
そして、ここで終わらせるともったいないのです。問いかけてほしいのです、「本当は何をしたいのか?」と。
商標は、できれば、10年20年と継続させたいものです。目先の目標ではなく、ずっと先を見すえる必要があります。
そうすることで、あなたが本当にやりたいこと、つまり、自分の本当の目的が見つかります。
そうして、あなたの本当にやりたいことをネーミングして、商標登録して守りましょう。もちろんやりたいことを独占できるわけでは有りませんが、商標にすることで応援してくれる仲間が現れる?かもしれません。商標はあなたの力になってくれるでしょう。
終わりを思い描くこと、知的創造がパーソナル・リーダーシップの元となり、7つの習慣では 2番めの習慣(終わりを思い描くことから始める)となります。
2番めの理由
マネージメント
「知的創造」 をするにはもう一つ出しておいてほしいものがあります。それはあなたの価値観です。
終わりを思い描きながら、自分に問いかけてほしいのです。「それのどこがいいのですか」と。そうすることで、自分の価値観、自分軸が見つかります。
物質的創造を行うには、いろいろな問題が出てきます。それに対処しなければなりません。目標が明確であっても、その道は真っ直ぐではありません。
そのときに必要なのは、ロードマップより、コンパス。ゆらぐことのない、価値観 自分軸です。これが自尊心に繋がります。ひいては、企業の価値観、企業の自分軸、そして起業理念の形成につながり、組織内のマネジメントにも有効に働きます(インナーブランディング)。これがブランドの価値観につながっていきます。
世界を席巻しているブランド(GAFA等)はどれも、この価値観を早いうちに確立しているのではないかと考えています。
ブランドの持っている目に見えない価値観、これが潜在意識からお客様に共鳴された時に、ブランドはロイヤルティを確立し、価格競争から脱却することが出来ると考えています。ですので、ブランドの持つ価値観を早くから確立しておく必要があるのです。
物的創造とはマネジメントを用いて知的創造を具現化することなのです。7つの習慣では 3番めの習慣(最優先事項を選択する)にあたります。
3番めの理由
信用貯金の器
知的財産の勉強をしていた時、商標というのは、信用を溜め込む事ができるガラスの器だと、教わりました。これは、商標というのは、信用を溜め込むことができる器なのだが、簡単に壊れてしまう。壊れてしまっては、信用は残らない。一種の戒めのようなものを教えてくれました。
もちろん器がなければ信用は蓄積しません。
また、器があると、その器を壊さないようにするものなのです。
上手いネーミングができれば、自然と周りの人が、紹介をしてくれます。周りの人まで、信用を注いでくれるのです。
商標という器を設ければ、自然と、器に信用は溜まっていき、ブランドになっていきます。
早めに信用貯金を始めましょうということです。
コトラーは、ブランドを約束と定義しています。なるほどと思います。
不二家事件というのが、昔ありました。賞味期限の偽装事件で、当時は、マスコミから不二家は随分叩かれました。
ただ、ペコちゃん可愛そう・・という声まであったのです。ブランドの力だなと思いました。
企業が約束を破っても、お客様は信じ続けたということでしょうか。
私が、企業の人間だったら、そんなお客様は二度と裏切れないと思うでしょう。
チームをまとめるのもブランドの力だなと思います。
4番目の理由
盾と矛
成功すると、それにあやかろうと、フリーライド(タダ乗り)するものが現れます。
最初から商標登録していれば、もちろん、商標権があなたを守ってくれます。
また、商標は類似の範囲まで排他権を有するため、同一でなくても類似する商標に対しても、差止請求権を有する強力な権利です。
一方商標権を取得していない場合、ひょっとしたら、あなたが使っている商標は識別性がない可能性もあります。
識別性がないというのは、他社の商品と区別することができないという意味です。
フルーツグラノーラ や、 食べるラー油 などが文字部分だけでは識別性のない商標と考えられます。
これらは、図形など識別性のある要素と一緒に登録されることはあっても、文字単独では識別性を持たない商標となります。
せっかく良いアイディアでも、すぐ同じ名前を使われてしまい、市場開拓のアドバンテージをなくしてしまいます。
でも最初から商標をとっていたら、チャンスを逃しません。
商標無しで市場に出ることは、盾も鉾もなしに戦争に出るようなものです。ぜひ商標を装備しましょう。
5番目の理由
世界の中心で 商標を叫ぶ
はい、これは自己満足の世界です。自分の商品や屋号、自分の役割ネームなど、自分の気分が上がるかどうか、といった部分が大きいです。
ですので、私はネーミングするときに、自分自身をプロファイリングすることも重要だと感じます。
NLPの影響言語(LABプロファイル)をつかって、目的思考型、なのか、問題可否型なのか、内的基準型か、外的基準型か、仕事のコンテンツで、自分の思考パターンを発見することをお手伝いすることができます。
それによって、自分の業務では、どのような商標が ときめく のかある程度目処を立てる事ができるかもしれません。
これはプロファイリングなどしなくても、実は本人はご存知かもしれませんね。
まずネーミングしてみて、ときめく かどうかは、自分の心と体に聞いていくのです。
これはチームでやってみるのもいいです。社員のぞれぞれに ときめき がないと 本当に自己満足になってしまいますからね。
役割ネーミングなどは使命感と一致させると爆発的な効力を発揮します。
自分のオンリーワンをネーミングして商標登録みませんか?